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SOHO向けのISDNプラン


SOHO向けのISDNプラン(アナログ編)

 大きな会社やオフィスであればISDNでもINSネット1500という事になりますが、ここでは個人事業主や零細事業所でのISDNプランを考えてみましょう。SOHOと一口に言っても規模も違えば、業種も色々です。ここで取りあげるのは個人自営業で従業員が10人未満、業種はコンピュータ関連や電話勧誘ビジネス等以外の場合を想定しています。
 さて、SOHOと言うからには電話とFAXが必要です。また、ここを読んでいるくらいの方ならば、インターネットへの接続も出来ないと困るでしょう。

 まず、INS回線の契約はダイヤルインを1番号契約してグローバル着信許可とします。電話番号とFAX専用電話番号の2つは必要でしょう。TAはアナログポートが合計3ヶほしいところです。新規購入するのであれば1台に3ヶのアナログポートをもつものが有りますが、既にTAをお持ちであればS/Tバス配線して2台目のTAでアナログポートを確保しましょう。
 3ヶのアナログポートのうち、2ヶは電話用で契約回線番号、1ヶはFAX用にしてFAX専用番号を割り当てて使います。ダイヤルイン及びグローバル着信の設定はTAのマニュアルを参照して下さい。DSUは予算を切りつめたい場合はTA内蔵型でも結構ですが、TA故障時に回線ごと使えなくなるリスクがあります。単体のDSUの方がより壊れにくいでしょう。事務所を無人にする事が多い方はALEXONのTAがおすすめです。転送機能に関してはNTTのボイスワープ契約無しで、他の電話や携帯、PHSに転送が出来ます。もちろん、ボイスワープ契約をしても構いません。

 最近のTAはPHSを子機として収容したり、無線により2台のTAを結んだり、バス配線で異なるTAに内線転送出来るものも出てきています。デジタル通信側の機能UPが一段落したのでアナログ側の機能UP等にメーカーも力を入れるようになってきたと考えられます。これ自体は歓迎すべき傾向ですが、SOHO用としてみた場合は不満な点も多くあり、あまりおすすめは出来ません。
 ではどういった点が良くないのでしょうか?これらのTAに収容する電話機は基本的に1回線のみの使用しか考えていないので、ISDNの2Bを用いた2回線分を使用して保留、転送、切り替えをするには制限があったり、複雑な操作を必要とします。さらに家庭用電話機の主流となっているコードレスホンは内線同士の通信などの機能は充実していますが、アナログ1回線のみを前提に作られているので、やはりおすすめは出来ません。
 この様にTAのみの機能で拡張するのではなく、最初から複数回線の使用が出来る2回線用のホームテレホンやビジネスホンを用いるべきでしょう。TAのみの機能拡張に比べて、主装置が必要になり、子機の値段も上昇しますが、使い勝手は飛躍的に良くなります。自分一人だけが使うのであれば複雑な操作でも平気でしょうが、従業員や家族が全て使いこなせるとは限りません。可能な限り操作がシンプルな方が間違いなども減るはずです。それに、ホームテレホンやビジネスホンは高価ですが、それほどすぐに壊れるものではありません。パソコンが2〜3年で陳腐化して買い換えを余儀無くされることに比べれば決して高いものではありません。
 
 現在、ホームテレホンとして2外線収容可能な物はNTTレカム・ホームテレホンVX−II/DタイプパナソニックVJ-617MSがあります。これらの2外線収容可能なホームテレホンがおすすめです。この2外線というのはアナログ回線2外線を意味しており、ISDNでは1回線が2Bでアナログ2回線分有るため、ISDNを2回線収容出来るという事ではありません。働いている人数の規模が拡大する予定があったり、住居併設でもう1回線あるならばさらに多くの外線を収容出来るビジネスホンにするべきでしょう。ビジネスホンについては数多くのメーカーから発売されていますが、個人向けの小売りは一般的でないため、電話業者に相談されるのがよろしいでしょう。これらは、ドアホン(インターホン)も収容できるので便利です。SOHO向けビジネスホンとしては松下からパ ナホンDSII-iというISDN2回線収容のモノが出ています。(ニュースリリース) また、田村電機からデジタルSVデジタルPVというISDN2〜4回線収容出来るものが出ています。ISDNを2回線(4B)以上導入する予定があれば検討の価値があります。

 さて、ホームテレホンやビジネスホンの主装置にTAのアナログポートから2本の電話用の配線をします。あとは主装置からそれぞれ子機に配線すれば良いわけです。下の図に配線を示します。TAは一台でアナログポート3ヶのものでも構いません。しかし、NTTからの配線の引き込みする場所とFAXの設置場所が離れている場合は電話用のTAとFAX用のTAとを分けてS/Tバス配線で繋ぐ方が良いでしょう。アナログポートからの配線を長く伸ばしてFAXに繋ぐのはノイズが入りやすくなるため、おすすめしません。
 また、留守番電話機は、ホームテレホンやビジネスホンのオプションでは値段が高い割には機能が少ない事が多いので通常のものを2台目のアナログポートに繋いでいます。この辺りはお使いになる方の考え方にもよるでしょう。留守番機能だけで通常の電話機としては用いません。もちろん、現在お使いになっている留守番電話機があればそれを利用しても構いません。

SOHO配線図

住居併設型SOHOについて(INSテレホーダイの盲点)

 さて、私自身はISDN回線(INS64)を二つ契約しています。契約は一つが事務用で商号による登録でタウンページ掲載、もう一つは個人の住宅用でハローページにも非掲載です。合計アナログ4回線分に相当します。実際には個人用の回線はあまり使っておらず、通話、通信量だけ考えれば一契約で充分です。別番号が欲しければダイヤルイン契約を追加する事で増やせます。しかし、仕事で使う回線と家庭で使う回線を分ける事により、経理は楽になります。支払い口座を分けているので経費と私用とがすっきり分けられます。また、INSテレホーダイやナンバーディスプレイ契約もサービス内容は同一にもかかわらず事務用の価格は高価になります。
 以下に電話番号を3ヶ(仕事用、FAX、家庭用)でINSテレホーダイ(市内)を契約している場合の料金を比較してみましょう。

基本料金
(合計)
ダイヤルイン
番号付加
INSテレホーダイ
(市内)
合計
INS64一契約(事務用) 3,630円/月 1,800円/月 4,600円/月 10,030円/月
INS64二契約(事務用+住宅用) 6,460円/月 900円/月 2,400円/月 9,760円/月
INS64二契約(事務用+住宅用)
で一契約がINSライトの場合
7,100円/月 900円/月 2,400円/月 10,400円/月

 なんと、電話加入権(施設設置負担金)があれば事務用と住宅用の2回線の方が月々の固定料金は安くなります。さらに加入権のいらないINSライトを一契約利用した場合でも370円高くなるだけです。これが隣接区域のINSテレホーダイという事になれば差は更に拡がります。INSライトのサービス開始以来、電話加入権の相場は下がる一方です。一契約にとらわれずに二つ契約する事も考えてみましょう。
 この場合にはホームテレホンで2外線収容のものでなく、3外線以上収納出来るビジネスホンにすると更に便利です。しかし、当然それなりの費用がかかるという事も考えておいて下さい。自宅で仕事をしていてタウンページに掲載するために事務用回線が必要になった場合は切り替えるか、もう1回線を契約するのかはよく考えたいところです。
 もちろん、INSテレホーダイに加入するつもりがないとか、タウンページに掲載するつもりがないのであれば一契約で充分でしょう。

SOHO向けISDNプラン(ディジタル編)

 さて、次はインターネット接続の事を考えてみましょう。現在、一般的なのは(端末型)ダイヤルアップによる接続でしょう。ISDN機器の選択についてはISDN Tipsで述べた通りです。将来性を考えると、NAT(IPアドレス変換)機能を持つダイヤルアップルータでしょう。現在パソコンが1台しかなくても、購入する価値はあります。既に複数のパソコンがあるならば、LANを組むべきでしょう。最初は10Base-Tで構いませんが、LANケーブルはカテゴリ5の100Base-TX対応のものにしておきましょう。NICは新たに購入するのであればPCIバスの10Base/100Base自動切り替えのものにしましょう。ホームテレホンやビジネスホンの配線をする時に各部屋(場所)にLANの配線も一緒にしておくと良いでしょう。なぜ、電話の子機への配線と別々にするかというと、近い将来にOCNエコノミーOCNアクセスラインを利用した専用線サービスに移行する場合を考えての事です。電気的に別々の配線にしておいた方がダイヤルアップから常時接続に切り替える時にルータを繋ぎ変えて設定しなおすだけで済みます。OCNエコノミーが現在は高いと思っている方も多いでしょうが、数年先にはもっと安価で多様なサービスが開始されます。その時 まで見据えてプランを立てましょう。


99/5追記 NTTよりISDN対応コードレスフォンが発売になっています。iトレンビー(W-1000シリーズ)
99/7追記 NTTからiナンバーサービスが開始されました。ダイヤルインの900円/月に比べ、300円/月とお得です。但し、対応したTAが必要になります。

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