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ISDNの基本的な事に関しては、ISDNリンク集をご参照下さい。ここでは、一歩上を行く快適なISDNライフのためにいくつか書いてみたいと思います。
ISDN機器というと、TAとDSUが先ず頭に浮かぶと思います。その他に最近はダイヤルアップルータを導入される方も増えてきた様です。それにこの他にパソコン内蔵型のISDNボードやPCカードも有ります。
さて、これから新たにアナログからISDNに切り替えようとする方にいくつかアドバイスです。
その昔はDSUとTAは別体であるのが一般的でした。しかし、現在はTA、ルータ共にDSU内蔵型のモデルが数多く出ています。これらDSU内蔵モデルの中にはS/T点が外に取り出せない物があります。この様なモデルはいくら安くても手を出してはいけません。SCSIボードを買う時に1台しか周辺機器を繋げられないボードは選びませんよね。同様にオプションになるにしてもS/T点が出せる物を選びましょう。
ISDN導入を扱った入門にはDSU内蔵型TAにパソコン、アナログ電話、FAX、モデム等を配線してある解説が圧倒的に多いようです。この様な配線例はワンルームマンションや狭いアパート等に住んでいる方にとっては問題ありませんが、数部屋のマンションや一軒家になると問題が出てきます。元々電話のローゼット(RJ11)が有った場所とパソコンを使う部屋が離れている場合、一台のTAで配線を考えると無理が出てきます。例えば、電話のローゼットが一階に、パソコンが二階に有る場合です。一階から二階へ宅内配線(2線)を伸ばし、二階のDSU内蔵TAからまた一階までアナログ配線を伸ばす事になります。あるいは、一階に設置したTAからRS-232C線を延々二階に上げるという事になります。配線の総延長が増えたり、RS-232Cを伸ばしてノイズが入りやすくなるのでは困ります。
そこで、ISDNバス配線の出番です。一階にDSUとTAを設置し、そこから二階にバス配線を伸ばしてもう一台のTAからパソコンに繋ぎましょう。配線がすっきりします。この時、一階のTAはアナログポートのみの使用になります。しかし、ノートパソコンがあれば一階から接続する事も可能になります。
現在、TAはモデルチェンジサイクルも早く、パソコン並みの価格変動を示しています。DSU内蔵、乾電池によるバックアップ、フラッシュロム採用、2Bを用いた128kMP通信等、怒濤のように進化しています。雑誌等では、新製品の新機能を大々的に取り上げていますが、惑わされる事はありません。
先程、例に挙げた様に大きな家屋では2台のTAが必要になります。アナログのみ使用する1台めのTAではデジタルポートの性能にこだわる事はありません。乾電池による停電時のバックアップがあり、グローバル着信に対応していれば、フラッシュロムでなくても、MPによる128k通信出来なくても良いわけです。従って、1Bしか対応していない旧機種でもまったく問題ありません。
予算に限りが有る場合、叩き売りされている旧機種等を探し歩いた方が、アナログポート内蔵DSUより安く上がることもあります。或いは中古という選択もあります。
ではパソコン側に繋ぐ2台目のTAはどうでしょうか?もし、快適なISDNライフを目指すのであれば、TAでなくルータやISDNボードを選ぶべきです。TAでの128k2B使用はシリアルポートの制限があり、高速シリアルカードが必要となる場合が多いです。それに、64kまたは128kの同期通信をRS232Cのシリアルに繋ぐためには、同期-非同期変換が必要になります。TA内でのこの変換は転送速度のオーバーヘッドとなって現れてきます。この点、ISDNボードやPCカードでは同期のままでデータのやりとりが出来るため、ボトルネックが少なくなります。
さらに、最近はパソコン1台でなく、2台以上持っている方もおられると思います。この様な方にはダイヤルアップルータがおすすめです。まだ、家庭内LANを組んでいない場合でもルータ導入を機会にLANを組んでしまうのも良いでしょう。ルータは以前は価格も高く、設定が難しい事からプロや法人ユースが主体でした。それにNATによるIPアドレスの変換機能を持たない場合、ISPとの契約がLAN型接続または専用線契約となり高価でした。しかし、97年から低価格ダイヤルアップルータが各社から発売になりました。これらのルータはNATによるIPアドレス変換機能を持ち、WWWブラウザのGUIによる説定が可能なものです。また、家庭内でのISDN回線向けにアナログポートを設け、DSU内蔵型のものも発売されています。ネットワーク機器であるルータのメリットは数多くあります。
1台でデジタル通信、アナログによる電話、FAX、モデムをまかなおうとすると、どうしても配線に無理が出ます。また、ISDN機器の機能にも限りがあります。そこで、ISDN導入時からISDN機器を2台以上使う事を考えましょう。
ISDNはモデムによるアナログ通信と比べてトラブルも少なく安定性が有ります。しかし、機械であれば故障が全くないとは言い切れません。こうしたトラブルの時に1台しか機器がないとどこがトラブルになっているのかの切り分けが出来ません。数台あれば機器を繋げ変える事によりトラブル箇所の特定がしやすくなります。SOHO等仕事にも使う方は電話はライフラインですからバックアップの意味でも複数台のISDN機器を使用した方が安心でしょう。